株主総会は法定の会議体のため、議事進行に誤りは許されません。このため、株主総会議長の議事進行に際しましては、一定の式次第と予め用意された報告内容があります。ただし、紙にかかれた報告を読み上げた場合、議長が下を向くため、それを見ている株主としては、「自分たち=株主を見ていない」という印象を招くことにもなりかねません。昨今、株主総会が会社側と株主の対話色を強める中、そのような総会運営は適切ではないところ、プロンプターを用いれば、議長が株主視線で議事進行を行うことができます。これは株主の側を向いた総会運営につながり、株主の好感を得ることにもなり、有益だと思われました。 また、今回の総会ではプロンプターを2 台用いました。1 台の場合一点を凝視するため、見ている株主から違和感をもたれるのではないかと感じたのがその理由です。2 台を左右に並べて、左右または、中央を見て議事を進行することで、会場を広く見渡しているように務めましたが、違和感無く議事運営ができたと感じています。 |
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実際の総会での操作の際は、議長の議事進行(読み上げ)に合わせてプロンプターのページを進めるだけですので、難しいということはありませんでした。 |
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客席の株主の感想を聞きましたところ、「我々(=株主)を見て話を進めてくれることが良かった」との趣旨のご意見をいただきました。株主の側を向いた総会運営には一定の効果があったと感じています。 また、議長の前にハーフミラーがありますが、株主側から見て、このハーフミラーが邪魔になる(「ハーフミラーで議長の顔が見えない」など)というご意見もありませんでした。 |